福祉住環境コーディネーターは商工会議所が主催している民間の資格で、高齢者の住環境をより良くするための知識を学べます。検定については3級から1級まであり、1級だけ記述式の試験が入ってきます。1級の合格率は一桁の年もありますが、2級や3級は概ね3割から4割程度の方が合格している資格で、かつ学歴や年齢などの受験資格は特に設けられていませんので気軽にチャレンジできる資格です。
実際、高齢者を住環境から支える仕事に携わる、建築士や福祉用具専門相談員といった方の多くが受験をしています。また、有資格者だけではなく就職を控えている大学生や転職希望者も、この福祉住環境コーディネーター資格があれば、それを就職活動でのアピールに使えます。
そして、具体的にどのような事を学習するかというと、3級の場合は何故住環境の整備が大切かということから始まり、バリアフリーやユニバーサルデザイン、生活を支える用具などを勉強していきます。また、高齢化社会になり介護保険を使って住宅改修をされる方もいますが、そのときにこの資格の知識が役立つこともあります。
資格の勉強をすると、建築の知識はもちろん、医療や福祉など関連する業界の知識も一緒に学べる内容となっているのもポイントです。初めて受験される方は最初は3級から広く浅く学んでいき、徐々に2級、1級とステップアップしていくと効率よく学習できます。ちなみに、3級を持っていなくても2級を受験することはできますが、1級の場合は2級に合格しなければ受験できないのでその点は注意が必要です。